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面接で起きている「見えない減点」──候補者体験(採用CX)を整えて、辞退を防ぐ
“面接では、すごく手応えがあったはずなのに辞退されてしまった”——中途採用の現場で、こんな経験をしたことのある方は少なくないのではないでしょうか。面接官としてはしっかり見極めたつもりでも、候補者の側には「ちょっと気になった」小さな引っかかりが残っていた、ということがあるようです。
最近よく耳にするようになった「採用CX(Candidate Experience)」という言葉。直訳すると「候補者体験」ですが、要するに”応募から入社まで、候補者がその会社に対して抱く印象のすべて”のこと。リクルートマネジメントソリューションズの調査でも、面接官の言動が候補者の志望度に直結することが改めて示されています。
採用充足率が過去最低の69.7%というデータもある今、「いい人に出会えたのに逃してしまう」のは本当にもったいないですよね。
今日は「候補者体験」という視点から、面接や選考プロセスで起きがちな”見えない減点”と、その整え方について一緒に考えてみたいと思います。
数字で見る、候補者体験の「いま」
中途の辞退率7.9%は一見低く見えますが、母数の少ない中途採用では1人の辞退が計画全体に響くこともあります。そして、充足率69.7%という数字は「そもそも予定人数を採りきれない」企業が3割を超えている、という現実を示しています。辞退を防ぐこと、つまり”出会えた候補者を逃さない”ことの重みが増しているのかもしれません。
候補者が感じている「見えない減点」
選考の過程で候補者が企業と接するポイント(タッチポイント)は意外と多く、それぞれに”加点”と”減点”が発生しています。調査や事例をもとに、特に減点が起きやすいポイントをマッピングしてみました。
面接の「内容」だけでなく、連絡スピードや日程調整のスムーズさといった”段取り”が、候補者の印象に大きく影響しているのが見えてきます。候補者は面接官の言葉ひとつひとつから、その企業の誠実さを読み取っている——リクルートマネジメントソリューションズの調査でもそう指摘されています。
採用CXを「仕組み」で底上げする
候補者体験の改善は、「面接官の個人技」だけでは安定しません。仕組みとして回していくために、4つのフェーズで考えてみるのはいかがでしょうか。
押さえておきたい3つのポイント
Coachersの考察 ─ 「選ばれる企業」は面接で何が違うのか
候補者体験の改善というと「返信を早くしよう」「面接官トレーニングをしよう」といったオペレーションの話になりがちですが、わたしたちはもう一歩手前の部分が大切ではないかと感じています。それは、「自社は候補者にどんな体験を届けたいのか」というゴール像をチームで言語化しておくことです。
これはまさにHRブランディングの領域。「うちの会社は候補者とこういう関係を築きたい」という”ありたい姿”が共有されていれば、面接官ごとのばらつきも自然と小さくなりますし、不採用の方への対応にも一貫性が生まれます。
求人広告や採用サイトで伝えているメッセージと、面接の場で候補者が感じる体験が一致しているか。この”言っていること”と”やっていること”の一致こそが、採用における信頼の土台だと思っています。候補者体験の改善は、自社の採用の”約束”を見つめ直すきっかけにもなるのではないでしょうか。
明日からできる、小さな改善アクション
まずは”自社の選考体験”を棚卸ししてみませんか
- リクルートマネジメントソリューションズ「採用CX(候補者体験)に関する意識調査(2025)」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000029286.html
- マイナビキャリアリサーチLab「2026年卒企業新卒内定状況調査」 https://career-research.mynavi.jp/reserch/20251107_104128/
- パーソルビジネスダイレクト「採用CX(候補者体験)とは|選考辞退を防ぎ内定承諾率を高める設計と改善方法」 https://www.persol-bd.co.jp/service/hrsolution/s-hr/column/candidate-experience/
- キャリアマート「平均何日で選考したらいい?中途、業種別・企業規模別ベストな選考期間とは」 https://www.careermart.co.jp/blog/blog/archives/12812
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