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「辞めたのは中堅でした」8割超の企業が直面する採用ブランディングの再設計
「新人が辞めた」よりも、「あの中堅がまさか」のほうが、いまの現場ではずっと多い気がしています。
マイナビの『中途採用状況調査2026年版』では、退職者が出た企業のうち8割超で「勤続5年以上の中堅社員」の退職が発生していたそうです。痛手認識も、このゾーンの退職が最多でした。
一方で、2026年の中途採用は91.1%の企業が積極姿勢。採用と離職、両方が同時に起きているいま、「採用ブランディング」の役割はどう変わるのか。わたしたちCoachersも同じ6人の小さなチームとして、一緒に考えてみたいと思います。
中堅が辞めている。数字で見えてきた現在地
マイナビが企業の人事担当者1,500名に聞いた最新調査で、これまでと少し景色が変わる数字が出ています。人数(量)の不足よりも、経験・スキル(質)の不足が前に出てきている──これが2026年の特徴かもしれません。なかでも衝撃的なのがこの数字です。
採用は9割超の企業が積極的で、欲しいのは経験者──となると、「同じ会社が出し続ける求人」が、ずっと市場に並んでいる状態になりやすいですよね。採用側にとっても候補者側にとっても、見え方が少しずつ変わってきているのが、いまの転職市場の正直なところかもしれません。
「5年目の退職」はなぜ、いま増えているのか
リクルートマネジメントソリューションズの「若手・中堅社員の組織適応に関する現状把握調査(2025)」では、3年目と5〜7年目に、離職やキャリア停滞のリスクが高まるポイントがあると指摘されています。パーソルキャリアの調査では、退職への心理的ハードルは9割が「下がった」と回答。「大転職時代」という言葉が出始めたのは、こうした背景がありそうです。
5年以上働いてきた人は、社内で「できる仕事の全体像」が見え始めている頃。裁量や成長実感が頭打ちに感じると、外を見たくなる──これは、わたしたちCoachers自身も5期目の会社として、身につまされるテーマです。辞められてから慌てて募集をかけるのではなく、「いま居る人」にも「これから出会う人」にも伝わる会社の輪郭を、普段から整えておけるか。ここに尽きる気がしています。
よくある誤解と、調査が示す実態
「中堅の退職」については、現場で語られる印象と、実際の調査結果が食い違うことがよくあります。3つだけ、いまの数字で確かめてみました。
「中堅に辞めてほしくない」という気持ちと、「採用で誰に来てほしいか」という問いは、実は同じ問いの裏表な気がしています。どちらも、「自社はどんな働き方と成長を提供できるのか」を言葉にするところから始まるように思います。
Coachersの視点──「採って守る」ではなく「語り続ける」
「中堅が辞めてから急いで採用する」というループに入ると、求人票の内容も、応募してくる人の期待値も、どうしてもちぐはぐになっていく気がします。短期の穴埋めを続けるうちに、会社の輪郭がぼやけてしまうこともあります。
わたしたちCoachersが大切にしているHRブランディングは、「カッコいいサイトを作ること」ではなく、「自社が何を大事にして、どんな人と仕事をしたいのかを、言葉にして一貫して伝え続けること」だと考えています。求人広告も、採用サイトも、紹介動画も、全部同じ物語の一部として扱う感覚です。
今日からできる、4つの小さな一歩
- マイナビキャリアリサーチLab「中途採用状況調査2026年版(2025年実績)」 https://career-research.mynavi.jp/reserch/20260327_109053/
- パーソルキャリア Job総研「2025年 退職に関する意識調査」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000241.000013597.html
- リクルートマネジメントソリューションズ「若手・中堅社員の組織適応に関する現状把握調査(2025)」 https://www.recruit-ms.co.jp/news/pressrelease/4417255882/
- マイナビキャリアリサーチLab「2026年2月度 中途採用・転職活動の定点調査」 https://career-research.mynavi.jp/reserch/20260331_109276/
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