中堅が採れない55%──89%が直面「スキルギャップ」の処方箋
BLOG

ブログ

中堅が採れない55%──89%が直面「スキルギャップ」の処方箋

Branding, 2026.05.06 By 中村 尚人

「中堅クラスがほしいのに、なかなか採れない」──そんな声を、最近よく聞く気がしています。

ヘイズ・ジャパンが2026年5月1日に発表した調査では、日本企業の89%が過去1年間にスキル不足を経験し、最も採用が難しいポジションとして中堅層を挙げた企業が55%にのぼりました。求人を出しても集まらない、という体感に裏付けが出てきた格好です。

わたしたちCoachersも小さなチームなので、即戦力の中堅一人が抜けるインパクトは重々わかります。今日は、この調査を起点に「中堅が採れない時代」に何ができるかを、一緒に考えてみたいと思います。

89%が「スキル不足」を経験──体感ではなく、もう数字

KEY METRIC
89%
スキル不足を経験
日本企業の9割近くが「採りたい人がいない」状態
ヘイズ・ジャパンの『2026年ヘイズ アジア給与ガイド』調査では、過去12か月にスキル不足を経験した企業が89%。「ウチだけかも」と思いがちな採用の悩みは、実は業界横断の構造的課題になっています。

この89%という数字は、規模や業界に関わらず多くの企業が同じ壁に当たっていることを示しています。求人原稿を書き直しても、媒体を増やしても応募が来ない──そう感じているのは決して自社だけではない、という前提から始めるのが現実的かもしれません。

そして、最も採用が難しいポジションとして挙がったのが中堅層(55%)。マネージャー・ディレクター層(48%)、経営層(16%)を上回る最大の採用課題になっています。新卒や若手より、現場を回す中堅人材を確保する方が難しい、という反転が起きているわけです。

求められているのは資格より「ヒューマンスキル」

IMPACT MAP
コミュニケーション力・対人スキル48%
問題解決力29%
学習・リスキリングへの適応力27%
スキル不足の最大要因:研修・能力開発の不足41%

企業が今、最も求めているソフトスキルの首位は「コミュニケーション力・対人スキル」(48%)。専門知識や資格ではなく、関係者を巻き込みながら仕事を前に進める力が、いちばん不足していると感じられているわけです。

そして注目したいのが、スキル不足の最大要因が「研修・能力開発の不足」(41%)として挙げられていること。「他社との獲得競争」(40%)や「報酬水準」(30%)を上回り、社内で育てきれていないことがいちばんの原因と認識されています。これは「採用」だけで解こうとすると行き詰まる、という大事なヒントかもしれません。

採用意欲は60%へ拡大、AIは「使う人」と「支える組織」のギャップ

KEY DATA
2026年に人員増を予定
60%
前年39%から大幅増
AIをすでに業務で活用
74%
ビジネスパーソン
AI研修・支援を提供する企業
32%
個人と組織のギャップ

採用意欲は前年から大きく伸び、人員増を予定する採用担当者は60%。一方で、現場ではAIが先に走り出していて、74%の働き手がすでにAIを業務で使っているのに、研修・サポートを提供する企業は32%にとどまっています。

この「個人がAIを使い始めているが、組織はまだ支えきれていない」という状態は、求職者から見るとどう映るでしょうか。最新ツールを使いこなしたい人ほど、「ここでは学べる環境が整っているか」を入社前にシビアに見ています。育成の見える化が、そのまま採用力に直結する局面に入りつつあるのかもしれません。

C
Coachers編集部
HRブランディングの観点から

「中堅が採れない」「スキルが足りない」という声は、求人原稿の言葉を変えるだけでは追いつかなくなってきている気がします。研修・能力開発の不足が最大要因だと企業自身が認めている以上、応募してくれる人は「ここに入ったら、どんなスキルがどう伸びるのか」を相当慎重に見ているはずです。

わたしたちCoachersは、求人広告も採用サイトも、紹介資料も「単なる採用ツール」ではなく、HRブランディングの一部だと考えています。何を任せ、どう育て、どんなキャリアを描けるのか。中堅人材ほど、そこに納得しないと動きません。

特別な研修制度がない会社でも、「先輩がどう成長してきたか」「3年でどんな景色が見えるか」を一次情報で語れるだけで、訴求力は大きく変わります。等身大で語れる素材を一緒に発掘するところから、伴走させていただけたら嬉しいです。

今日からできるアクション

ACTIONS
STEP 01
中堅層に求めたいスキルを3つに絞る
「全部できる人」ではなく、コミュニケーション・問題解決・適応力など、具体的に何を担ってほしいかを社内で言語化してみる。
STEP 02
入社後3年の「育成ストーリー」を1枚で見せる
研修制度がなくてもOK。先輩のリアルな成長プロセスを、写真や短い言葉で1枚にまとめるだけでも十分伝わる。
STEP 03
AI・新ツールへの社内スタンスを1行で書く
「自由に試せる」「業務時間内で学習OK」など、研修制度ほど大げさでなくていい。求人や面談でひとこと触れるだけで差がつく。
STEP 04
面談で「育てる気がある会社」だと感じてもらう
入社後3か月の伴走計画やメンター名をその場で伝えられるだけで、納得感は段違いに変わる。原稿より対話の整備を優先したい。
FREE DOWNLOAD
採用活動チェックシート
5領域 × 25問で、採用の盲点を5分で可視化。中小企業の人事担当者向けに、設計/集客/サイト/選考/定着の5カテゴリでまとめた自己診断シートです。わかる質問はスキップOK。気軽にどうぞ。
CONTACT
「中堅が採れない」を、一緒にほどいていきませんか
Coachersは6名のHRブランディングベンチャーです。求人広告・採用サイト・紹介資料・動画など、入口に合わせて「育てる気がある会社」だと伝わる設計を一緒に考えます。まずは現状をお聞かせください。

お問い合わせフォームへ ›

REFERENCES

CONTACT

採用に関するご相談・お問い合わせはこちら

採用ブランディング、クリエイティブ制作、求人運用、RPOなど、
採用に関するあらゆるご相談を承ります。まずはお気軽にお問い合わせください。