担当者72.6%が「効く」と答えた、オンボーディングDXで防ぐ早期離職
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担当者72.6%が「効く」と答えた、オンボーディングDXで防ぐ早期離職

Branding, 2026.05.08 By 中村 尚人

「せっかく採用できたのに、半年も経たないうちに辞めてしまった」──そんな経験が、今年もまた頭をよぎる季節かもしれません。

そんな中、Fleekdrive社が2026年3月に発表した「オンボーディングのDX実態に関する調査」で、興味深い数字が出ています。担当者の72.6%が「オンボーディングのデジタル化・標準化は早期離職防止に影響する」と答えていました。

「なんとなく現場任せ」にしてきたオンボーディングを、少し違う角度から見直してみる材料になりそうです。今日はこの調査をきっかけに、中小チームでも始められる入口を一緒に考えてみたいと思います。

担当者の7割超が認める、定着への影響

KEY METRIC
72.6%
影響すると回答
「オンボーディングのDX化・標準化が早期離職防止に影響する」
「非常に影響する」19.9% + 「ある程度影響する」52.7% で計72.6%。受け入れの仕組みそのものが、定着率を左右すると感じている担当者がそれだけ多いことを示しています。

この数字、小さく見えるようで意外に重い気がしています。なぜなら、「研修内容を変える」のではなく「入社後の業務環境そのものを整える」ことが、定着に効くと多くの担当者が答えているからです。

同じ調査では、自社のオンボーディングが「あまりDX化されていない」または「全くDX化されていない」と答えた担当者が合わせて約4割。「効くと分かっているけれど、まだ手を付けられていない」という状態が、多くの会社で続いているのかもしれません。

担当者が感じている「3つの困りごと」

IMPACT MAP
教育担当者の工数や業務負担が大きい42.8%
新入社員の習熟度にバラつきが出る37.5%
必要な情報や資料を探すのに時間がかかる34.9%

並べてみると、「人」の問題ではなく「仕組み」の問題が並んでいることに気づきます。教育担当者の頑張りに頼りすぎている、属人化していて誰がやるかで品質が変わる、資料があちこちに散らばっている──。どこかで聞いたことがある、と感じる方も多いのではないでしょうか。

わたしたちCoachersも小さなチームで、新しいメンバーを迎える時に「あの資料どこだっけ?」「説明、誰がするんだっけ?」とドタバタすることがあります。たぶん、規模に関係なく多くの会社で起きていることなのだと思います。

入社直後の「困った」によくある質問

FAQ
Q
入社直後、新入社員はどんなことで困っているの?
A
同調査によると、問い合わせの上位は「業務の具体的な手順や進め方」(53.3%)、「ツールやシステムの操作方法」(42.8%)、「社内ルールや規定」(40.1%)。”何を覚えるか”より”どう動くか”で迷っているケースが多いようです。
Q
「DX化」って、専用ツールを入れないとできないこと?
A
必ずしもそうではないかもしれません。たとえば、入社後30日のタスクをスプレッドシートに整理するだけでも、属人化は減らせます。「誰が・いつ・何をするか」の見える化が、最初の一歩になりそうです。
Q
少人数チームでも整える価値はあるの?
A
むしろ少人数の方が、教育担当者の負担が一人に集中しやすい構造があります。1人辞めると採用コストの数倍の影響が出ることを考えると、少人数こそ仕組み化の効果が大きいかもしれません。

ポイントは、新入社員の「困った」の多くは、本人のスキル不足ではなく”案内されていない”だけということ。手順書や進め方の見える化は、本人にとっても受け入れる側にとっても、心理的負担を下げる効果がありそうです。

C
Coachers編集部
HRブランディングの観点から

採用ブランディングというと、求人広告や採用サイトといった「入社前の体験」に注目が集まりがちです。けれど、入社後に「聞いていた話と違う」「何を聞いていいか分からない」と感じさせてしまうと、せっかく届いた信頼が一気に薄れてしまうのかもしれません。

HRブランディングの観点では、入社直後の数週間は”採用メッセージの答え合わせ期間”と考えるとしっくり来ます。求人広告で語ったカルチャーや働き方が、初日に渡される資料・最初の1on1・最初のタスクの渡し方に表れているか。仕組みの整え方そのものが、会社の人への姿勢を伝えるメッセージになっています。

わたしたちCoachers自身も、新しい仲間を迎えるときに「最初の30日で何を体験してもらうか」を改めて言語化する作業をしています。完璧な仕組みを目指すというより、”わたしたちはあなたを大切にしている”が伝わる小さな設計の積み重ね。それが、求人広告から採用サイト、入社後の体験までを一貫させる、HRブランディングの実践そのものだと感じています。

今日からできるアクション

ACTIONS
入社後30日の「やること表」を1枚にまとめる
手順書ではなく”いつ・誰と・何をするか”のリスト。スプレッドシート1枚で十分。属人化の半分はこれで解消できそうです。
「よくある質問TOP10」を新入社員と一緒に育てる
業務手順・ツール操作・社内ルールの3つを軸に、入社直後の質問を本人にメモしてもらう。次の人のための財産になります。
求人広告で約束したことを「初日の体験」に落とし込む
求人で「フラットな組織」と書いたなら初日に経営者と話す時間を、「裁量が大きい」と書いたなら初週に小さな意思決定の機会を。約束の答え合わせを設計に組み込むと、定着率が変わってくるかもしれません。
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採用活動チェックシート
5領域 × 25問で、採用の盲点を5分で可視化。中小企業の人事担当者向けに、設計/集客/サイト/選考/定着の5カテゴリでまとめた自己診断シートです。わかる質問はスキップOK。気軽にどうぞ。
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