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「もう一度応募したい」が6割──内定辞退者を未来の中途候補に変える4ステップ
「内定辞退」と聞くと、これまでは”終わった話”として整理してきた採用担当者も多いかもしれません。でも、ここ最近、少しずつ風向きが変わってきている気がしています。
マイナビキャリアリサーチLabの調査によると、新卒で内定辞退をした学生のうち、約6割が「転職ファストパス(内定辞退企業の再選考優遇)があれば利用したい」と回答しています。一度ご縁がなかった候補者を、数年後の中途採用候補としてもう一度迎える──そんな発想を実際に始めている企業も、上場企業を中心に増えているそうです。
わたしたちCoachersも、辞退や見送りを「終わり」と捉えるのではなく、未来の出会いの起点として残せないか、一緒に考えてみたいと思っています。
内定辞退した学生の約6割が「もう一度応募したい」
マイナビの分析では、転職意向がある人のうち約3割(30.7%)が「もし再転職するなら、内定辞退した企業にもう一度応募したい先がある」とも答えています。辞退の理由は当時のタイミング・他社比較・家庭事情などさまざまで、企業への評価そのものが低いとは限らない、ということが見えてきます。
この流れを受けて、企業側でも「就職ファストパス」「選考ファストパス」と呼ばれる制度を導入する動きが広がってきました。マイナビの2026年卒新卒内定状況調査では、全体での実施率は5.2%と少数派ですが、上場企業に絞ると9.8%(前年比+9.3pt)と1割近くに増加。「実施を検討している」を含めると、上場企業の約2割が前向きな姿勢を見せています。
中小企業でも始められる、4つのステップ
いきなり「制度化」しなくても、まずは辞退者との“ご縁の続き方”を残す習慣からで十分かもしれません。辞退時に「またご縁があればぜひ」と一言添えること、評価メモと連絡可否を社内に残すこと、年に一度オウンドメディアやNote記事の更新をやさしく届けること──このあたりから始めている企業もあります。
特に、応募者数が限られる中小企業ほど、「一度はご縁がなかった候補者」は貴重な接点です。求人広告で新しい母集団を作るのと同じくらい、過去の出会いを未来につなぐ視点は採用ROIの観点でも見直す価値があるように感じています。
よくある懸念にお答えします
内定辞退や面接後の見送りは、これまで採用の”こぼれ落ち”として扱われてきました。けれど辞退者の6割が「再アプローチがあれば検討する」と感じている──この事実は、採用のとらえ方そのものを少し変えてくれる気がしています。
HRブランディングは、初対面の魅力づくりだけでなく、「お見送り後にも会社の輪郭を覚えていてもらう」設計まで含むのだと感じています。辞退時に丁寧な対応をすること、その後の発信が候補者に届いていること、再応募の入り口が見える化されていること。この3つが揃ったとき、ご縁は”終わらず”続いていきます。
わたしたちCoachersも小さなチームなので、制度化までは難しい場面のほうが多いです。それでも、辞退時に一言添える、評価メモを残す、年1回近況をやさしく届ける──そんな小さな営みからでも、未来の採用は十分に育てられると感じています。
- マイナビキャリアリサーチLab「内定(内々定)辞退率の動向-辞退の理由と企業の辞退対策-」 https://career-research.mynavi.jp/column/20260316_108862/
- マイナビキャリアリサーチLab「転職ファストパスの可能性と課題~内定辞退者との新たな接点構築に向けて~」 https://career-research.mynavi.jp/column/20250818_100053/
- HRプロ「”内定承諾後の辞退”のハードルが低下?25卒の約2割が”内定承諾後の辞退はアリ”との認識…”転職ファストパス”の利用意向も」 https://www.hrpro.co.jp/trend_news.php?news_no=3496
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