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人事評価が “機能している” は18.9%、採用と地続きで見直したい3つの論点
「うちの評価制度、ちゃんと機能してますか?」── 候補者からそう聞かれて、少し言葉に詰まった経験はありませんか。
2026年5月に日本経営グループが公開した調査では、評価制度が「完全に機能している」と答えた企業は18.9%。裏を返せば、約8割の会社が「改善の余地あり」と感じている、という結果が出てきました。
採用担当の現場からは少し遠いテーマに見えるかもしれません。でも、入社後の「評価のされ方」は、採用ブランディングと地続きの話だと感じています。今日は、その境界線を一緒に整理してみたいと思います。
「完全に機能している」のは18.9%という現実
「完全に機能している」が2割弱、と聞いて、思ったより多いと感じる方もいれば、思ったより少ないと感じる方もいるかもしれません。重要なのは、評価制度に課題感を持っているのは、けっして自社だけではないという事実です。むしろ「いまの仕組みのままで本当にいいんだっけ」と立ち止まれる会社の方が、結果的に採用にも強くなれる、と感じています。
そして、ここからが今日の本題です。候補者は、入社前から評価制度に関心を持っています。「評価のばらつきが大きいって聞いたんですけど…」と面接で訊かれたとき、慌てずに語れる言葉を持っているか。採用と評価は、思っている以上に隣り合わせのテーマですよね。
管理職が感じている「3つのつまずきポイント」
調査では、管理職が抱えている悩みのトップ3として、上記の3項目が挙がっています。評価者間でのばらつき63.8%は、想像以上に多いと感じた方もいるかもしれません。同じ仕事をしていても、上司Aと上司Bで評価が割れる ── これは現場で働く側からすると、いちばん納得感を持ちづらいポイントですよね。
この3つは、別々の問題に見えて、実は地続きの話です。「基準があいまい」だから「評価者によってばらつく」、ばらつくから「フィードバックも形だけになりがち」── そんな連鎖が起きてしまうことが多いと感じています。一気に直そうとせず、どこか1点から少しずつ整えていく、という発想がしっくりくる気がしています。
採用担当の現場で出てくる「3つの質問」
わたしたちCoachersも小さなチームなので、「制度として整える」より先に「お互いに対話を増やす」ことを優先しているのが正直なところです。完璧な評価制度を最初から持っている会社は、ほとんど存在しないですよね。少しずつ整えていく途中であることそのものを、採用の場面でちゃんと言葉にできるかどうかが、案外大きな差になっている気がしています。
評価制度の話は、つい人事制度の担当者だけの仕事に見えてしまいがちです。でも、採用の入口で候補者が知りたいのは、「入社したあと、自分のがんばりがどう扱われるのか」という未来の景色なんですよね。今回の調査の数字は、その景色がまだ描き切れていない会社が大半である、ということを教えてくれている気がしています。
わたしたちが大切にしているHRブランディングは、「制度が完璧であること」を目指す活動ではありません。むしろ、いまのリアル ── 整え途中の部分も含めて ── を、丁寧に、誠実に翻訳して外に出していく営みだと考えています。評価制度の改善プロセスそのものを、採用メッセージの中に組み込んでみる、という発想もあり得ます。
「うちはまだ評価が手探りなので、採用で言えることがない」── そんな声を聞くたびに、もったいないなと感じます。手探りであることそのものが、いまの中小企業のリアルですし、共感を呼ぶ材料にもなりますよね。Coachersも同じ立場の小さなチームとして、一緒に翻訳のお手伝いができればうれしいです。
今日からできる3つのアクション
- 日本経営グループ「人事評価の実態調査レポートを公開」 https://nkgr.co.jp/company/release/20260512a/
- マイナビキャリアリサーチLab「中途採用状況調査2026年版」 https://career-research.mynavi.jp/reserch/20260327_109053/
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