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6割超が「志望度が下がった」カジュアル面談、なぜ採用の入口で離脱が生まれるのか
「カジュアル面談、やってはいるけれど、そのあと応募につながっている実感はあまりない」――そんなふうに感じている採用担当の方は、意外と多いのではないでしょうか。
uloqoが2026年2月に転職経験者934名を対象に行った調査では、カジュアル面談を経験した人のうち65.0%が「志望度が下がった」と回答したそうです。「気軽な情報交換」と位置づけていた接点が、実はそのまま離脱ポイントになってしまっている可能性があります。
今日は、この調査を出発点に、カジュアル面談を”入口の質”として捉え直すとどう設計できるのか、わたしたちCoachersも同じ採用現場に関わる立場から、一緒に考えてみたいと思います。
数字で見る「採用の入口」で起きている離脱
今回の調査で特に気になったのは、「志望度が下がった」という回答が一時的なものではなく、繰り返し起きているという点です。3人に1人が「何度も経験がある」と答えていて、カジュアル面談がどの企業でも構造的につまずきやすくなっている様子がうかがえます。
最後の85.0%というのは、志望度が下がった607名のうち「面談の質が高く、現場の課題まで深く話せていれば入社する可能性があった」と答えた人の割合です。言い換えると、母集団が少ないのではなく、すでに接点のある候補者のなかで多くの「惜しい離脱」が生まれているということになります。採用予算や媒体戦略を見直す前に、入口の体験そのものを整えるほうが費用対効果は良いかもしれません。
カジュアル面談を「再設計」する3つのステージ
カジュアル面談がうまくいかないとき、場当たり的に「もっと現場社員を出そう」「質問を増やそう」と対応してしまいがちです。でも本質的には、面談そのものの設計が曖昧なまま運用されていることが多いように感じます。全体を3つのステージに分けて整えてみると、ずいぶん手触りが変わります。
STAGE 1で大切なのは、応募媒体や職務経歴書から候補者の関心領域を読み込んでおくこと。ここを飛ばすと、STAGE 2で「どこを話せばいいのか」がブレます。STAGE 2では面談担当者がしゃべりすぎないこと――会社説明のスライドをそのまま読み上げると、候補者は「これは説明会なのか選考なのか」と戸惑いやすくなります。STAGE 3で「次に考えていただきたい問い」を渡しておくと、候補者が持ち帰って比較検討するときの解像度が上がります。
面談前にそろえておきたいチェックリスト
面談の質は、その場のトークスキルよりも「準備の段階で何を揃えていたか」で決まる部分が大きいと感じています。現場で使ってみて効果のあった項目を、チェックリストとしてまとめました。面談30分前の立ち止まりにも使えます。
全部いきなり揃える必要はありません。1つでも今日から入れてみると、候補者の反応が変わる実感は割とすぐ出ます。特に上から2つ目の「この面談で持ち帰ってほしいこと」を1行で書いておくのは、面談終了後に候補者が誰かに会社を説明するときの”材料”になります。
カジュアル面談が離脱を生んでいる構造は、面談担当者の「力量」の問題というよりも、面談がそもそも何のための場なのかを社内で合意できていないことから来ているように感じます。「情報交換の場」と言いながら、実質的には一次選考として見られている――このズレが、候補者の違和感につながっています。
カジュアル面談はそのなかでも、候補者が「生の社員」と出会う最初の接点です。ここが丁寧だと、そのあとのスカウト返信率も選考辞退率も、地味にだけど確実に変わっていく気がしています。
今日からできるアクション
- 株式会社uloqo「【カジュアル面談実態調査】転職者の約3人に2人が、カジュアル面談で志望度を下げた経験あり。採用の入口が、離脱の要因になっている実態が明らかに。」(PR TIMES) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000173541.html
- オフィスのミカタ「転職者の約3人に2人『カジュアル面談』で志望度低下を経験 uloqo調査」 https://officenomikata.jp/news/17889/
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