ブログ
「管理職=罰ゲーム」と感じる56.7%。採用で見直したい新しい視点
「次の管理職候補、そろそろ本人に声をかけてみようか」──そう話し合いながら、ふと”受けてくれるだろうか”と迷う瞬間はありませんか。
パーソル総合研究所は、2025〜2026年の人事トレンドワードの一つに「管理職の罰ゲーム化」を選出しました。別の調査では、管理職を「罰ゲーム化している」と感じる層が56.7%にのぼるという数字も出てきています。
この変化は、社内の昇進・配置だけでなく、中途採用の入口──つまり「管理職ポジションをどう伝えるか」にも直結するテーマかもしれません。今日は、忙しい採用担当の皆さんと一緒に、少しだけ立ち止まって考えてみたいと思います。
いま起きている「管理職離れ」の輪郭
エフアンドエムネットが300名を対象に実施した調査では、「管理職が”罰ゲーム化”していると感じる」と答えた層が56.7%。昇進忌避や”静かなる退職”と連鎖する現象として報告されています。さらにパーソル総合研究所は、2025〜2026年の人事トレンドワードとして「管理職の罰ゲーム化」を選定し、”責任は重いが権限と裁量は限られている”という構造問題に光を当てています。
この数字は、社内の昇進だけの話ではなさそうです。中途採用でマネジメントポジションを募集しても、「手を挙げてくれる人が思ったより少ない」「年収を上げても応募が増えない」といった声が、わたしたちCoachersの相談現場でも少しずつ増えてきている気がしています。
昔の管理職、いまの管理職──立ち位置はどう変わったか
整理すると、役割は足し算的に増えている一方、権限や報酬の伸びは追いついていない──という構造が浮かび上がります。「昇進=ごほうび」だった頃と比べて、いまの管理職は“おまけのタスクが山積みになった立場”と感じる人が増えても、不思議ではないかもしれません。
この変化は、社内にいる候補者本人だけでなく、外から応募してくださる転職者の目にも同じように映っています。同じ「マネージャー職」というラベルでも、権限・裁量・役割の中身は企業ごとにかなり違うはずで、そこが伝わらないまま募集文だけが流通している状態は、もったいないと感じています。
“罰ゲーム感”はどこから生まれるか──権限×責任で見る4象限
もし募集中のマネージャー職が「権限 低 × 責任 高」の象限に寄ってしまっているとしたら、候補者の目線では“引き受けるメリットが見えにくいポジション”に映ってしまうかもしれません。逆に、限定的でも良いので”どこまでは自分で決めていい”を言葉にできると、同じ役職でも受け取られ方がずいぶん変わる気がしています。
Coachersが求人原稿や採用サイトを一緒に設計するとき、意外と時間をかけるのがこの「裁量ラインの明文化」パートです。書き手の社内では当たり前すぎて省略されがちな部分ほど、候補者の不安を解く鍵になっている印象があります。
「管理職のポジションを募集しているのに、応募が伸びない」というご相談を、わたしたちCoachersもよくお伺いします。年収を少し上げても、タイトルを魅力的に言い換えても、反応が変わらない──そんな時、候補者は”役職名”ではなく”役職の中身”を見ているのかもしれない、と感じることがあります。
HRブランディングの観点で言えば、管理職ポジションこそ「責任の重さ」だけでなく「任せる範囲」と「その先にあるやりがい」を言語化する余地が大きい領域です。求人票・採用サイト・紹介資料のどこを見ても”マネジメント全般”としか書かれていないなら、一度ポジションの解像度を上げる機会かもしれません。
今日からできるアクション
- パーソル総合研究所「2025年-2026年人事トレンドワード解説‐管理職の罰ゲーム化/『年収の壁』緩和/生成AIのインフラ化」 https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/thinktank-column/trendword2026/
- エフアンドエムネット株式会社「『管理職=罰ゲーム』と感じる層が56.7%に!300名調査から見る昇進忌避と『静かなる退職』の連鎖」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000120587.html
CONTACT
採用に関するご相談・お問い合わせはこちら
採用ブランディング、クリエイティブ制作、求人運用、RPOなど、
採用に関するあらゆるご相談を承ります。まずはお気軽にお問い合わせください。