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奨学金返済を会社が支援、副業も解禁。東京メトロに学ぶ「選ばれる会社」のつくり方
2026年4月、東京メトロが「選ばれる鉄道会社」を掲げて、奨学金返済支援や社外副業制度の導入など、人事制度を大幅に拡充すると発表しました。
大企業の話だから、自社には関係ない──そう思った方もいらっしゃるかもしれません。けれど、わたしたちCoachersは「選ばれる側」という言葉づかいに、いま多くの企業が直面している採用の本質が表れている気がしています。
候補者から見たときに「ここで働きたい」と思ってもらえる会社をどうつくるか。今日は、東京メトロの一手から中小企業でも応用できそうな視点を、一緒にひもといてみたいと思います。
「選ばれる側」という言葉に込められた覚悟
「選ばれる」という言葉が公式に出てきていることに、注目したいと思います。これまで多くの企業は、無意識のうちに「選ぶ側」として採用を捉えてきました。応募者を見極める、合否を決める、内定を出してあげる──そんな主語の置き方です。
けれど、いまの求職者は転職口コミサイトや採用動画、現場社員のSNSまで含めて、企業のことを多面的にリサーチしています。情報の非対称性は、すでにかなり崩れていると感じています。「選ぶ側」の発想のままだと、気づかないうちに候補者から見送られているかもしれません。
想定される、揺れている候補者像
奨学金返済支援や社外副業の解禁は、こうした候補者の「揺れ」に直接刺さる施策です。給与表だけを書き換えるのではなく、「あなたの人生のここに困っているはず」という前提を会社側が言語化しているところに、設計思想の違いを感じます。
そしてこれは、規模の大小を問わず応用できる視点だと思います。自社のメイン候補者像が日常で何にやりくりしているか──奨学金、家族との時間、学び直し、副収入──を解像度高く想像することから、制度設計や訴求ポイントは見えてくるのかもしれません。
「選ばれる側」を巡る、よくある誤解
わたしたちCoachersも、6人の小さなチームで日々動いている会社です。なので「制度を一気に拡充する」というニュースを見ると、正直「うちにそこまでの体力はないな」とまず思ってしまいます。
でも、東京メトロの今回の発表で大事だなと感じたのは、制度の規模よりも「選ばれる側として、何を約束するか」を言語化している点です。これは予算ではなく、姿勢の問題かもしれません。HRブランディングとは、自社が候補者と社員に対して何を約束するのかを、求人広告から採用サイト、面接の言葉づかいまで一気通貫で揃えていく営みだと、わたしたちは捉えています。
「自社の候補者像が、いま人生のどこで踏ん張っているか」を一緒に言語化することから始めてみませんか。そこが揃うと、求人原稿の一行も、面接での一問も、ぐっと候補者に届くようになる気がしています。
- HRプロ「東京メトロ、”選ばれる鉄道会社”に向け人事制度を大幅拡充。奨学金返済支援・副業解禁などで人的資本経営の強化へ」 https://www.hrpro.co.jp/trend_news.php?news_no=3739
- 東京メトロ「2026年ニュースリリース」 https://www.tokyometro.jp/news/2026/index.html
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