採用サイトの更新が止まると、22.6%が候補から外す──戻し方の3ステップ
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採用サイトの更新が止まると、22.6%が候補から外す──戻し方の3ステップ

Branding, 2026.08.24 By 中村 尚人

採用広報でいちばん損をしているのは、書き方が下手な会社ではないのかもしれません。止まっている会社です。わたしたちCoachersも、お客様の採用ページを開いて「最終更新 2024年」に出会うことがあります。

株式会社ファングリーが2026年1月に行った求職者412人の調査では、「採用広報の停滞(情報の更新不足)」を理由にその会社を検討候補から外した人が22.6%いました。約4人に1人です。中身を読んでもらう前に、止まっていること自体が答えになっている──その手前で何ができるかを、一緒に見てみます。

KEY DATA / この記事の数字
採用広報の停滞(情報の更新不足)を理由に検討候補から外した割合
22.6%
更新停滞から受ける印象「採用に消極的」
41.5%
公式サイトの情報不足を補うためSNS・クチコミサイトで検索した割合
72.8%

出典:株式会社ファングリー調べ(2026年1月実施・n=412)

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更新が止まった採用サイトは、何と読まれているか

更新が止まった採用情報は、「情報がない」ではなく「この会社は今こうだ」と読まれています。

ファングリーが2026年1月に求職者412人へ行った調査では、採用広報の停滞(情報の更新不足)を理由に、その会社を検討候補から外した人が22.6%いました。

応募が来ない理由を、原稿の出来や条件面に探すことは多いと思います。ただこの22.6%は、中身を読み比べる前の脱落です。

KEY METRIC / 中身を読む前に外される割合
22.6%
求職者の約4人に1人が、採用広報の停滞(情報の更新不足)を理由に、その企業を検討候補から外した経験があると答えています。条件でも社風でもなく、更新されていないこと自体が理由です。

株式会社ファングリー調べ/2026年1月・インターネット調査・n=412

この調査の回答者は、2025年1月以降に就職・転職活動をした求職者です。新卒に限った話ではありません。

同じ調査では、求職者が知りたい情報として「社風」が40.3%で挙がっています。社風はまさに、更新の積み重ねでしか伝わらない類のものです。

なぜ「古いまま」が減点になるのか

止まった採用広報は、無色ではありません。候補者はそこから会社の状態を推測しています。

同調査によると、更新が停滞している採用広報から受ける印象は「採用に消極的」が41.5%、「実態を隠しているのではという不安」が24.3%でした。

MYTH vs FACT
MYTH
更新が止まっていても、中身がしっかりしていれば読んでもらえる。
FACT
止まっていること自体が情報として読まれる。更新停滞から「採用に消極的」と受け取った人が41.5%、「実態を隠しているのでは」と感じた人が24.3%いました(ファングリー調べ・n=412)。

これは候補者が意地悪なのではなく、ごく自然な読み方だと感じています。中を全部は見られないので、外から見える印に頼るしかない。

経済学ではシグナリングと呼ばれる考え方です。見えない中身の代わりに、観測しやすいものが判断材料になる。更新日は、その代表格です。

そして足りない分は、外で埋められます。同調査では72.8%が、公式サイトの情報不足を補うためSNSやクチコミサイトを検索していました。

公式が黙っていると、代わりに誰かが答えます。口コミが応募や辞退に効いているという話とも、地続きです。

同調査では、企業を調べるときに生成AIの回答を参考にした人が7割以上にのぼりました。AIが読む元も、多くはWeb上の情報です。

止まった採用広報の戻し方3ステップ

戻し方は、作り直しではありません。「動いている」と分かる状態を、小さく取り戻す順番です。

1
止まって見える場所を洗い出す
採用ページ、求人票、SNS、社員紹介を候補者の順路どおりに開き、日付が見える場所と古い記述を書き出します。「2024年度の募集要項」のような表記は、更新日がなくても止まって見えます。
2
3行で出せる型を1つ決める
「今月入った人」「今月あった変化」「今募集している理由」のどれか1つを、3行で書く型に決めます。長い記事を月1本より、短いものを続けるほうが、止まって見えない状態を保てます。
3
月1回、同じ場所に積む
出す場所を1か所に固定し、日付が並んで見えるようにします。バラバラの場所に散ると、量を出していても「続いている」ことが候補者に伝わりません。

完成度を上げる作業ではないので、担当が1人でも回せます。むしろ完成度を求めた瞬間に、また止まります。

C
Coachers編集部
HRブランディングの観点から

採用サイトのご相談をいただくとき、最初のご要望は「作り直したい」であることが多いです。ただ実際に開いてみると、作りではなく、更新が2年前で止まっていることのほうが効いている場面がよくあります。

CANDIDATE VIEW | 求職者目線

御社の採用ページを開いた候補者は、いま在職中で、たぶん通勤電車の中にいます。全部は読みません。先に見るのは、ここが生きているかどうかです。同じ調査で41.5%が更新の停滞を「採用に消極的」と受け取っていたのは、その読み方の結果だと思います。

現場でよく聞くのは「本当に採っているのか分からなかった」という声です。応募して無視されるのが怖い、という言い方をされる方もいます。逆に言えば、今月の日付が1つ入っているだけで、その不安はかなり軽くなるのかもしれません。

わたしたちがHRブランディングと呼んでいるのは、立派な言葉を掲げることではなく、こうした「今の会社」が外から見える状態を保つことだと考えています。採用サイトの情報設計という視点で見ると、載せる内容より先に、更新できる構造になっているかが効いてきます。

わたしたちCoachers自身も、気を抜くと自社の発信が止まります。だからこそ、続けられる形にしておくことのほうを大事にしたいと思っています。

ACTIONS / 今日からできる3つ
自社の採用ページを候補者の順路で開く
古い年度表記と日付だけ拾います。候補者は中身より先に「生きているか」を見るため、そこが最初の関門になります。
今月あったことを3行だけ書いて出す
完成度は求めません。41.5%が反応していたのは内容の質ではなく停滞のほうなので、まず日付を進めるのが効きます。
公式に書いていない項目を1つ埋める
72.8%が足りない分を外で探しています。公式が黙っている項目ほど、外の情報に説明を任せることになります。
FAQ / よくある質問
Q. どのくらいの頻度で更新すればいいですか?
正解の頻度を示した調査は見当たりませんでした。ただ、候補者が見ているのは頻度そのものより「直近の日付があるか」なので、月1回でも日付が並んでいれば止まって見えにくくなります。
Q. 書く材料がありません。何を出せばいいですか?
同じ調査で求職者が知りたい情報の上位に社風(40.3%)が入っています。イベントや実績でなくても、今月入った人のことや日常の一場面で十分に材料になります。
Q. 採用サイトを作り直したほうがいいでしょうか?
作り直す前に、更新できない理由がどこにあるかを見てみるのがおすすめです。更新の仕組みを持たないまま作り替えると、きれいなサイトがまた同じ場所で止まってしまいます。
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主要50媒体比較ガイド
採用サイトを整えたあと、どこに出すかで迷ったときの一覧です。主要50媒体の特徴・料金帯・向き不向きを、中途採用の目線で横並びにまとめました。
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中村 尚人

中村 尚人 取締役 / ディレクター

新卒で株式会社日立製作所に入社。2021年にCoachers立ち上げメンバーとして参画。採用関連のクリエイティブやマーケティングの戦略設計、ディレクションを担当。

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