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AI時代の中途採用、75.1%が”求める人物像”を見直し──操作より成果を見る
AIの話題というと、面接や書類整理の「効率化」に向きがちですよね。でも、もう少し手前にある「そもそも、どんな人を採るのか」という採用の土台のほうが、静かに動きはじめているのかもしれません。
パーソルキャリアの転職サービス「doda」が2026年2月に行った調査では、AIを活用している企業の75.1%が、中途採用で「求める人物像」を見直したと答えています。さらに約6割が、今後3年以内の採用人数にも変化が出ると見込んでいました。
AIを操作できるかどうか以上に、「AIを使って何を成したか」「これから何を生み出せそうか」。求める人材の物差しが変わりつつあるのかもしれません。今日は、自社の採用要件をどう棚卸しするか、一緒に考えてみたいと思います。
AI活用企業の75.1%が、中途採用の「求める人物像」を見直していました
AI時代の中途採用とは、求める人物像そのものが問い直される採用です。dodaの調査(AIを導入・活用している従業員501人以上の企業の採用担当515人が対象)では、中途採用のターゲットが「大きく変わった」が22.1%、「一部変わった」が53.0%。合わせて75.1%の企業で、求める人物像が動いていました。
ひとつ補助線を引いておくと、この調査の対象は「AIツールをすでに導入・活用している、従業員501人以上の企業」です。AIで先行する大きめの企業が中心なので、数字はやや進んだ景色だと受け止めるのが誠実だと思います。とはいえ、先行している会社の動きは、少し遅れて自社にも届いてくるもの。「うちはまだ」という段階でも、流れの方向は知っておいて損はなさそうです。
増える職種、減る職種——AIで二極化のきざし
求める人物像と合わせて、採用する職種の重心も動いていました。調査では、増える(増える見込み)職種の最多が「データ・デジタル/IT企画系」、減る(減る見込み)職種の最多が「定型・ルーティン業務中心の職種」で、次いで「バックオフィス職種」が挙がっています。
これは「バックオフィスが不要になる」という話ではなく、同じ職種でも担う仕事の中身が変わっていく、という流れだと感じています。定型処理がAIに寄っていくぶん、人には設計・判断・調整のような部分が残る。中小企業や非IT職でも、求人票の業務内容を「作業の列挙」から「どんな役割を担ってほしいか」へ書き換える余地は、きっとありますよね。
「AIを操作できる人」を探す、の落とし穴
「AI利用経験」をチェック項目にするだけだと、ツールに詳しいけれど成果には結びつけられない人と、ツールはこれからでも価値を生み出せる人を、取り違えてしまうかもしれません。見たいのは操作の有無ではなく、成果や適応のしかた。そう置き直すと、求人や面接で聞くべきことも少し変わってきそうです。
採用担当者が気になりやすい3つの疑問
求める人材が「操作できる人」から「成果を出し、変化に適応できる人」へ移っていくと、困るのは求人票の書き方かもしれません。スキル名を並べるだけでは、その人物像はうまく伝わらない気がしています。わたしたちCoachersも、ここはいつも頭を悩ませる部分です。
そこで効いてくるのが、HRブランディングの発想です。「この会社では、AIをどう使って、どんな価値を生み出しているのか/生み出してほしいのか」を先に言葉にしておく。すると、その物差しに納得した人ほど集まってきてくれます。求人原稿の「求める人物像」を、スキルの羅列から行動と成果のエピソードに書き直すだけでも、出会える層は静かに変わっていくと感じています。
AIが定型を巻き取るほど、最後に残るのは「人が何を生み出すか」です。求める像が動いている今は、要件を一度たな卸しする良いタイミングなのかもしれません。
- パーソルキャリア株式会社(転職サービス「doda」)「企業のAI活用実態と人材戦略に関する調査レポート 第1弾 求める人材の変化編」(2026年2月調査) https://www.persol-career.co.jp/newsroom/news/research/
- HRog「転職サービス『doda』、企業のAI活用実態と人材戦略に関する調査レポート第1弾“求める人材の変化編“を発表」 https://hrog.net/news/134650/
- MONOist「AI導入による中途採用人数への影響、『変化がある』が半数を超える」 https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2604/06/news020.html
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