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内定辞退の最多理由は「志望度の差」49.8%──中途採用で防ぐ3ステップ
手をかけて選考した候補者から、内定を出した直後に「申し訳ありません」と連絡が来る。あの瞬間の脱力感は、採用に関わる人ならきっと一度は味わったことがありますよね。
マイナビの調査では、内定辞退の理由として最も多かったのは「より志望度の高い企業から内定が出た」で49.8%。半数近くが、自社の問題というより「他社との相対比較」で離れていっていました。
だとすると、辞退を減らす鍵は「条件で勝つこと」だけではないのかもしれません。今日は内定辞退のデータをいったん整理して、中途採用でできることを一緒に考えてみたいと思います。
内定辞退の一番多い理由は何でしょう?
結論から言うと、最多の理由は「より志望度の高い企業から内定が出た」で49.8%でした(マイナビ「2026年卒企業新卒内定状況調査」)。内定辞退とは、内定を出した相手から入社を断られることですが、その約半数は給与や制度の不満というより、他社と並べたときの相対的な志望度で決まっている、という構図が見えてきます。
※マイナビ「2026年卒企業新卒内定状況調査」より。新卒採用での結果です。
この数字は新卒採用の調査ですが、「最後は複数社の比較で決まる」という構造は中途採用でも大きくは変わらない気がしています。条件をそろえても、候補者の中で自社が「いちばん行きたい会社」になっていなければ、内定は他社に流れてしまう。だからこそ、選考のプロセスそのものが志望度を左右している、と考えてみると打ち手が見えてきます。
中途採用で辞退を防ぐ3ステップ
では、具体的に何ができるでしょうか。辞退理由が「相対的な志望度」と「情報のズレ」に集約されることをふまえると、打ち手は選考スピード・実態の開示・内定後の接点の3つに整理できそうです。順に見ていきます。
なお、内定辞退率そのものは新卒と中途で温度差があります。中途採用の内定辞退率は2024年で9.3%(マイナビの分析)と、新卒に比べれば低め。一方で新卒では辞退率「5割以上」の企業が41.5%と、2019年卒(21.1%)の約2倍に増えています。中途は「数の問題」というより、1人の採用にかけたコストが大きいぶん、1件の辞退が痛い、という性質の違いがありそうです。
内定辞退についてよくある疑問
「より志望度の高い企業から内定が出た」が辞退理由の半数を占める、という事実は、わたしたちに少し勇気をくれる気もします。負けた理由が「条件」ではなく「気持ちの順位」なら、選考の過程でまだ動かせる余地があるということだからです。
志望度は、待遇の数字だけで決まるものではありません。「この会社は自分のことをちゃんと見てくれた」「入社後の景色が具体的に想像できた」——そうした体験の積み重ねが、最後のひと押しになります。これはまさにHRブランディング、つまり「自社をどう感じてもらうか」の領域だと感じています。求人原稿や採用サイトの情報設計という視点で見ると、実態を先に、誠実に伝えておくことが、内定後の比較に強い候補者体験をつくっていくのかもしれません。
とはいえ、忙しい現場で連絡の速さも情報開示も完璧に、というのは簡単ではありませんよね。わたしたちCoachersも日々同じ悩みと向き合っています。まずは「辞退された候補者が、最後に何と比べていたか」を一件だけ振り返るところから、一緒に始めてみませんか。
- マイナビキャリアリサーチLab「内定(内々定)辞退率の動向-辞退の理由と企業の辞退対策-」(2026.03.16) https://career-research.mynavi.jp/column/20260316_108862/
- マイナビキャリアリサーチLab「転職ファストパスの可能性と課題~内定辞退者との新たな接点構築に向けて~」(中途採用の内定辞退率) https://career-research.mynavi.jp/column/20250818_100053/
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