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バーンアウト経験は正社員の29.3%、若手管理職36.3%──採用から考える燃え尽き防止
入社のときはあれほど意欲にあふれていた人が、半年・一年で急に力尽きたように見える──そんな場面に、心当たりはありませんか。本人のせいにも、特定の上司のせいにも見えにくく、「なぜだろう」と立ち止まってしまう瞬間です。
マイナビの最新調査では、正社員の17.3%が「現在バーンアウト(燃え尽き症候群)である」と回答し、過去の経験まで含めると29.3%、つまり4人に1人以上が燃え尽きを経験していました。とくに若年層の管理職では36.3%にのぼります。
燃え尽きは「入社後の話」に見えますが、採用担当のわたしたちにできることも、実はあるのかもしれません。今日は採用の入口という視点から、この数字を一緒に読み解いてみたいと思います。
正社員の29.3%が「燃え尽き」を経験している
バーンアウト(燃え尽き症候群)とは、意欲的に働いてきた人が、慢性的なストレスの蓄積によって心身のエネルギーを失い、急に意欲や成果が低下してしまう状態を指します。マイナビが20〜50代の正社員4,096名に行った調査では、「現在バーンアウトである」が17.3%、「過去にバーンアウトだったことがある」が12.0%。合わせて29.3%が、燃え尽きを経験していました。
補足として、これは医師の診断ではなく自己申告による回答である点には留意が必要です。とはいえ「自分は燃え尽きていた(いる)」と感じている人がこれだけいるという事実は、職場の体感としても無視できないものだと感じます。
誰が燃え尽きているのか──若手管理職に集中するワケ
同じ調査を年代と役職で分けて見ると、燃え尽きが特定の層に偏っていることがわかります。とくに目立つのが若年層(20〜30代)の管理職で36.3%。全体の17.3%や、中高年層の管理職18.7%と比べても突出して高い水準です。
きっかけとなった過度なストレスとして挙がったのは、「業務過剰」「対人関係」「承認不足」など。若手管理職は、自らも実務を抱えながら部下のマネジメントも担う「プレイングマネージャー」になりやすく、業務量が増える一方で「頑張りが認められている実感」は得にくい──そんな構造的な負荷が背景にあるのかもしれません。「管理職になりたい人が減っている」という近年の傾向とも、地続きの話に見えます。
燃え尽きは「入社後の労務・マネジメントの話」として語られがちです。もちろんその側面は大きいのですが、採用に携わるわたしたちの立場から見ると、もう一つ手前に「期待値の入口」があるように感じています。入社前に思い描いていた仕事と、実際の負荷や役割のギャップが大きいほど、エネルギーは早く目減りしてしまうからです。
採用の場面では、どうしても良い面を強く打ち出したくなります。けれどHRブランディングの本質は「実態より良く見せる」ことではなく、「自分たちらしさを、いい面も大変な面も含めて正直に伝える」ことだと考えています。求人広告の原稿を見直すときも、仕事のやりがいと一緒に「どんな時に踏ん張りが必要か」「どんな支援があるか」を一文添えるだけで、入社後のギャップはずいぶん変わってくる気がします。
わたしたちCoachers自身も、日々の業務に追われると「採れたかどうか」に意識が向きがちです。でも、せっかく出会えた人が燃え尽きずに力を発揮し続けられるかどうかは、採用の入口の伝え方から静かに始まっている──そう捉え直すと、原稿の一行や面談の一言の重みが少し変わってくるのかもしれません。
- マイナビキャリアリサーチLab「正社員の“バーンアウト(燃え尽き症候群)”に関する実態調査」 https://career-research.mynavi.jp/reserch/20260622_109640/
- 株式会社マイナビ プレスリリース「正社員の“バーンアウト(燃え尽き症候群)”に関する実態調査」を発表 https://www.mynavi.jp/news/2026/06/post_53795.html
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