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人事の最大課題は「採用」26.4%──”採ったあと”が68%を占める意味
昨日は「応募が取れる求人原稿が作れない人が65.2%」という数字を取り上げ、”書き方”の手順を一緒に考えました。今日は、同じ65.2%をあえて別の角度から読み直してみたいと思います。
「応募が取れる原稿が作れない」と聞くと、つい文章力の問題のように感じます。でも同じ調査をめくると、採用担当の59.1%が”1名で担当”、求人1本を30分以内で作る人が約6割、という別の数字も出てきます。
作れないのは、書く力が足りないからでしょうか。それとも、考える時間や素材が足りていないからでしょうか。わたしたちCoachersも同じ悩みを持つ立場から、もう一歩だけ踏み込んで読み解いてみます。
「作れない」の前に、”作る体制”を見てみる
求人原稿作成についての実態調査とは、企業の採用・求人広告担当者に作成の実態を尋ねた調査です。天職市場が2025年1月に実施し(n=132・小規模サンプルのため傾向として読みます)、課題のトップは「応募が取れる求人が作成できない」65.2%でした。昨日はこの数字を入口に”書き方”を考えましたが、同じ調査には作り手の体制を映す数字も並んでいます。
この数字を見ると、「応募が取れる原稿が作れない」のは、文章のうまい・下手だけの話ではなさそうだと感じます。一人で何本も回し、1本あたり30分。その条件では、誰に届けるかを考える時間も、自社の魅力を集める時間も確保しづらい。書く力の前に、書くための”余白”が足りていないのです。
課題の中身を並べると、”書き方”は一部だった
求人原稿づくりの課題を複数回答で並べると、上位に来るのは「ターゲットに沿った原稿が作れない(53.8%)」。一方で「何を書けばいいかわからない(27.3%)」のような純粋な書き方の悩みは、それより下に位置します。工数・人手や検証の手が回らないという”体制”の課題も2割台で続きます。
つまり、書き方のテクニックは大事ですが、それは氷山の一角。手前にある「誰に届けるかを決める」「自社の素材を集める」「出した後に振り返る」という工程に時間を割けるかどうかが、応募の取れ方を左右している、と読めます。だとすれば打ち手は、原稿術を増やすことより、その手前の時間を仕組みでつくることかもしれません。
同じ「65.2%」でも、昨日は”書き方”として、今日は”体制”として読みました。どちらも正しいのですが、HRブランディングの視点で見ると、面白いのは「作れない」の正体が個人の文章力ではなく、一人で抱える仕組みの問題だったことだと感じています。
求人広告の制作を、担当者の力量の話から”仕組み”の話に置き換えると、できることが変わります。誰に届けるかを先に1行で決めておく、自社の魅力の素材を日頃から少しずつ貯めておく、出した後に短く振り返る。こうした手前の工程に時間を回せると、同じ30分でも原稿の伝わり方は変わってくるはずです。
わたしたちCoachersも、つい「もっと良い表現を」と仕上げの方ばかり気にしてしまいます。でも本当に効くのは、書く前の準備に余白をつくること。一人で抱え込まず、社内外の手も借りながら、求人づくりを”仕組み”にしていけたらと思っています。
- 株式会社天職市場「求人原稿作成についての実態調査」(2025年1月実施・n=132) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000256.000075909.html
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