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AIで企業研究した転職者の87%が選考辞退──「AI検索で選ばれる」採用情報の整え方
応募が急に減ったわけでも、こちらでお見送りしたわけでもないのに、いつの間にか候補者が静かに消えている──そんな”気づけない離脱”に、心当たりはないでしょうか。
その引き金が、面接でも求人票でもなく、候補者がChatGPTに「この会社ってどう?」と打ち込んだ数十秒のやりとりだったとしたら。LANY社の調査では、AIで企業を調べた転職者の87.4%が、AIの回答をきっかけに応募や選考をやめた経験があると答えています(2026年4月調査・n=111)。
もう候補者は、わたしたちの知らないところで”AIに会社を紹介してもらい””AIに下調べを任せて”いるのかもしれません。だとすれば打ち手はひとつ、AIに正しく、そして魅力的に語ってもらえる会社になること。今日はその第一歩を、一緒に考えてみたいと思います。
なぜ候補者は「何も言わず」消えていくのか
サイレント辞退とは、候補者が不満や辞退の理由を企業に伝えないまま、静かに選考から離れていくことです。従来なら「他社に決まって」「条件が合わず」と理由が返ってきましたが、いま増えているのは、企業がその理由に気づけないまま終わるパターンです。
LANY社(LANY LLMO LAB)が2026年4月に行った調査では、AIで企業情報を調べた転職者111人のうち、87.4%が「AIの回答をきっかけに応募や選考をやめた経験がある」と答えました。数十秒のやりとりが、面接に進む前の”最初のふるい”になっているわけです。母数は「AIで企業研究をした層」に限られますが、その層ではもう、AIが選考の入口に立っていると言えそうです。
出典:株式会社LANY「転職×AI実態調査」(2026年4月・n=111)
企業研究は「自分で検索する」から「AIに聞く」へ
なぜ、理由が伝わらないまま辞退が起きるのか。背景には、候補者の企業研究のやり方そのものが変わってきたことがあります。これまでは検索窓に社名を打ち込み、公式サイトや口コミを自分の目で読んでいました。いまはAIに「この業界のおすすめは?」「この会社の評判は?」と聞き、要約や比較をしてもらってから動く——そんな入り方が増えています。
この変化には、明るい面もあります。同じ調査では94.6%が「AIから、自分の知らなかった企業を提案された」と回答しました。つまり、これまで指名検索されなかった無名の会社にも、AI経由で候補に入る入口が生まれているということ。知られていない企業ほど、AIに正しく載れば伸びしろが大きいとも読めます。一方で、AIに載らない・悪く語られると、面接どころか土俵にすら上がれない。そんな二面性が同時に進んでいます。
AIは何を根拠に、あなたの会社をどう語っているか
では、AIは何をもとに会社を語るのでしょうか。調査では、AIで企業を調べた人の92.8%が「ネガティブな情報を目にした」と答えています。AIは公式の一次情報が薄いと、まとめ記事や第三者の口コミを引いて答えを組み立てる傾向があり、そこにネガティブな声が混ざりやすいのです。
実際に辞退した人(n=97・複数回答)に引き金を聞くと、「他社と比較して不利な評価だった」が69.1%、「ネガティブな口コミや退職者の声を引用された」が40.2%と続きます。裏を返せば、自社の魅力や事実をAIが引ける形で置いておけば、比較の土俵で不利になりにくいということ。求人原稿や採用サイトの情報が古い・薄いままだと、AIは”外の声”のほうを頼りにしてしまいます。
ひとつ正直にお伝えすると、この調査を行ったLANY社はAI検索最適化(採用LLMO)を手がける会社で、対象も「AIで企業研究をした転職者111人」に絞られた小さなサンプルです。数字はやや幅を持って読むのが誠実だと感じています。それでも、「候補者が最初に会うのがAIになりつつある」という方向感そのものは、多くの採用担当者の実感とも重なるのではないでしょうか。
AIに正しく載るために、何から始める?
今回の話は「SEOの延長」というより、候補者が最初に会う相手が、人でも求人票でもなくAIになったという接点の変化だと感じています。面接や説明会にたどり着くずっと手前で、印象の下地ができてしまう。だからこそ、その下地を放置しないことが大事になってきました。
言いかえれば、AIは”いま一番忙しい採用広報担当”のようなものかもしれません。HRブランディングの視点で見ると、採用サイトの情報設計を事実で厚く整えておくことは、候補者だけでなくAIにも正しく引用してもらうための土台になります。魅力を「盛る」のではなく、「正しく・具体的に置いておく」だけでも、語られ方は変わっていきます。
わたしたちCoachers自身も、日々AIに情報を委ねる場面が増え、同じ課題の前に立っています。今回の数字はAI利用層n=111という小さな調査で、断定はできません。それでも入口が動いている手応えは確かにあります。まずは”自社をAIに一度聞いてみる”ことから、一緒に始めてみませんか。
- 株式会社LANY(LANY LLMO LAB)「【転職×AI 実態調査】87%がAIの回答で選考辞退。採用プロセスに潜む”サイレント辞退”の課題」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000405.000071062.html
- 株式会社LANY「転職活動者のAI利用と”サイレント辞退”に関する調査(LANY LLMO LAB)」 https://www.lany.co.jp/lany-llmo-lab/job-candidate-ghosting
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