求人に応募が来ないとき、最初に求人票を書き直していませんか。直す場所を決める前に、見るべき数字が3つあります。
dodaの2026年7月の集計では、求人数(採用予定人員)が前年同月比17.2%増えた一方、転職希望者数は4.8%増にとどまりました。同じ求人でも、競う相手は1年前より増えているかもしれません。
この記事では、応募が来ない原因を「見られていない」「見られても押されない」「応募の途中でやめる」の3段に分け、自社がどこで止まっているかを管理画面の数字で確かめる方法と、段ごとの直し方をまとめます。
求人に応募が来ない原因は何か
求人に応募が来ない原因は、「見られていない」「見られても押されない」「応募の途中でやめる」という3段のどこかにあります。
「応募が来ない」は一つの言葉ですが、中身は3つの別々の問題です。段が違えば、直す場所もまったく違います。
そして、どの段でも止まりやすくなっているのが今の市場です。まず、募集の数と転職希望者の数がどう動いたかを見ておきます。
doda独自の定義による算出で、求人数は採用予定人員ベースです。
2026年7月の転職求人倍率は2.71倍で、前年同月から0.29ポイント上がりました。求人数(採用予定人員)が17.2%増えたのに対し、転職希望者数は4.8%増です。
募集人数の伸びが希望者の伸びを上回り、転職希望者1人あたりの求人数は増えています。去年と同じ原稿で反応が落ちたなら、原稿が悪くなったのではなく、周りの募集が増えた可能性があります。
自社はどの段で止まっているか
自社の求人がどの段で止まっているかは、求人媒体の管理画面にある「表示」「閲覧」「応募」の数字を並べると分かります。
呼び名は媒体ごとに違い、見られない数字がある媒体もあります。一覧に何回出たか、詳細ページが何回開かれたか、応募が何件あったか。この3つに近いものを探してください。
比べる相手は、業界の平均ではありません。同じ媒体に出している自社の別の求人か、先月の同じ求人です。条件が近いものと比べるほど、止まっている段がはっきりします。
表示が少なければ1段目。表示に対して閲覧が少ない、または閲覧に対して応募が少なければ2段目です。応募を始めた数が見られる媒体なら、完了との差が3段目です。
① 表示(一覧に出た回数):〈 〉回 / 比べる相手〈 〉回
② 閲覧(詳細が開かれた回数):〈 〉回 / 表示に対して〈 〉%
③ 応募(完了した件数):〈 〉件 / 閲覧に対して〈 〉%
③’ 応募開始(見られる媒体のみ):〈 〉件 / 完了との差〈 〉件
④ いちばん差が大きい段:〈 〉 → 今回直すのはこの段だけ
記入例(架空):営業職の求人で、表示3,200回(先月3,000回)、閲覧96回(3.0%・先月5.1%)、応募1件。表示は先月並みなので1段目ではない。差が大きいのは閲覧の割合なので、一覧で見える職種名と給与の書き方から直す。
段ごとに何を直すか
応募が来ない求人は、止まっている段の欄だけを直すと、何が効いたかを確かめながら改善できます。
求人票を全部書き直すと、数字が動いても理由が分かりません。段ごとに、手を入れる場所は次のように分かれます。
- 1段目「見られていない」:職種名と掲載の場所
表示が少ないのは、候補者が検索する言葉と職種名がずれているか、媒体や掲載の枠が合っていないためです。社内の呼び名をやめ、候補者が打つ職種名に直すところから始めます。 - 2段目「見られても押されない」:一覧で見える部分と冒頭
閲覧や応募の割合が低いなら、原稿の中身が比べられて負けています。職種名・給与・勤務地と、仕事内容の冒頭を先に直します。他社と入れ替えても通じる文は、ここで落ちやすくなります。 - 3段目「応募の途中でやめる」:応募の手間
応募を始めたのに完了が少ないなら、原稿ではなく手続きの問題です。入力項目や、応募時に求める書類の数を見直します。スマートフォンで最後まで入力してみると、止まる場所が見つかります。
2段目の直し方は求人票の差別化で直す3つの欄に、応募の後に候補者が離れる話は選考辞退の連絡設計にまとめています。
応募が来ないと、多くの会社がまず求人票を書き直します。ただ、1段目で止まっている求人は、原稿をどれだけ良くしても読まれません。いちばん手をつけやすい場所が、いちばん効く場所とは限りません。
スマートフォンで求人の一覧を流し見している候補者を想像してみてください。その人が目にするのは、職種名と給与と勤務地くらいかもしれません。丁寧に書いた仕事内容は、開いてもらえて初めて読まれます。
わたしたちが求人の運用を見直すときも、原稿より先に3つの数字を並べます。直す場所を数字で決めておけば、次の2週間で何が効いたかも数字で分かります。
今日からできる3つ
- 管理画面から「表示・閲覧・応募」を書き写す
応募が来ない求人を1本選び、先月か自社の別の求人の数字と並べます。直す場所を思い込みで選ばないための、いちばん安い一手です。 - 差がいちばん大きい段の欄だけを直す
1段目なら職種名、2段目なら一覧で見える部分と冒頭、3段目なら応募の手間です。一度に一つだけ変えると、数字が動いた理由が分かります。 - 2週間後に同じ3つを書き写して比べる
比べる相手は業界平均ではなく、直す前の自社の数字です。動かなければ次の段へ移る、という順番で進めると迷いません。
よくある質問
Q. 求人に応募が来ないとき、給与を上げれば応募は増える?
給与が効きやすいのは、一覧で比べられて押されない2段目です。表示そのものが少ない1段目なら、給与より先に職種名や掲載の場所を見直すほうが効く可能性があります。
Q. 応募が来ないなら求人媒体を変えたほうがいい?
媒体を変えるのは、1段目で止まっているときの選択肢です。閲覧はあるのに応募がない2段目なら、媒体を変えても同じ原稿は同じところで止まるかもしれません。
Q. 掲載してから何日で判断すればいい?
決まった日数はありません。掲載直後は数字が揺れやすいので、同じ条件で1〜2週間ほど数字をためてから段を判定すると、直す場所を取り違えにくくなります。
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出典
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doda「転職求人倍率レポート」2026年7月分(算出方法の記載) doda.jp



