採用サイトの制作費用は、見積もりを取ると数十万円のこともあれば、200万円を超えることもあります。同じ「採用サイト」なのに、なぜここまで違うのでしょうか。
発注比較サービスのWeb幹事が2026年8月更新の記事で公開している発注金額データでは、平均104.4万円、中央値101.1万円。最多は101〜150万円の36%でしたが、50万円以下も23%ありました。
この記事では、価格帯ごとに何が変わるのか、公開後にかかる費用、そして見積もりを頼む前に作っておきたい「ページ構成表」の記入例までを紹介します。
採用サイトの制作費用はいくら?
採用サイトの制作費用は、発注比較サービス経由の発注金額データで平均104.4万円、中央値101.1万円です。いちばん多い価格帯は101〜150万円で、全体の36%を占めます。

100万円以下の発注(50万円以下23%+51〜100万円27%)も、合わせると半分あります。
一方で、201万円以上の発注も9%あります。「相場は100万円前後」とひと言でまとめられますが、実際の幅はかなり広いです。
注意したいのは、これが発注金額の実績であって、効果の大小を示す数字ではないことです。
高いから採れる、安いから採れない、という関係はこのデータからは読めません。だからこそ、金額の差が何から生まれているのかを知っておくと、見積もりを読みやすくなります。
金額の差はどこで生まれる?
採用サイトの制作費用の差は、主にページ数と、撮影・取材をどこまで頼むかで生まれます。出典の記事では、価格帯ごとの目的と制作期間が次のように整理されています。
- 無料〜10万円以下:採用サイト構築サービスで自社で作る(1週間〜1か月)
- 10〜50万円:最低限のコンテンツをそろえる。10ページ程度(2週間〜1.5か月)
- 50〜150万円:デザインとコンテンツを作り込む。15〜20ページ程度(1〜2か月)
- 150万円以上:採用戦略の相談から入る。20ページ以上(2〜4か月)
ページ数が増えると金額が上がるのは、想像しやすいところです。150万円以上になると、採用戦略の設計から相談する形が中心になります。
見落としやすいのは、そのページの中身を誰が用意するかです。
同じ記事では、カメラマンに1日撮影を頼むと5万〜10万円の追加、社員インタビュー記事は1本あたり数万〜十数万円が目安とされています。
インタビューを3本増やすだけで、見積もりが数十万円動くこともあります。見積もりを比べるときは、ページ数と並べて撮影と取材が何本含まれているかを見ると、差の理由が見えやすくなります。
公開後にかかる費用は?
採用サイトは公開したあとも、サーバー代と更新の手間がかかります。同じ記事によると、サーバー代は月額数百円〜数千円、運用を代行してもらう場合は月額数万円からの保守契約が目安です。
制作費の見積もりに目が行きがちですが、候補者に効いてくるのは公開後の更新です。
社員インタビューが何年も前のまま、締め切った職種が載ったまま。そんなサイトは、「採用に手が回っていない会社」と読まれかねません。
更新が止まったサイトの見られ方は、採用サイトの更新が止まると、22.6%が候補から外す──戻し方の3ステップで詳しく書きました。
見積もりの段階で、誰がどの頻度で何を更新するかまで決めておくと、制作費と運用費をまとめて比べられます。
見積もりの前に、ページ構成をどう決める?
採用サイトの見積もりを頼む前に作っておきたいのは、候補者が応募前に知りたいことから逆算した「ページ構成表」です。ページの数と、撮影・取材の本数がここで決まるからです。
作り方は、ページから考えるのではなく、候補者の質問から考えます。
面接でよく聞かれる質問や、辞退のときに聞いた理由を書き出し、それぞれに答えるページと、必要な素材を横に並べていきます。
設備工事会社・施工管理の中途採用(質問ごとに1行:知りたいこと → 答えるページ → 必要な素材 → 更新する人と頻度)
・「現場は何件掛け持ちか」→ 仕事内容ページ → 所長への取材1本+既存の工程表 → 人事が半年ごと
・「残業はどのくらいか」→ 働き方ページ → 既存の勤怠集計(取材なし)→ 人事が年1回
・「どんな人が中途で入っているか」→ 社員紹介ページ → 中途入社2人への取材2本+撮影 → 入社者が出るたび
・「入社後に誰が教えるか」→ 研修ページ → 撮影は社員紹介と同じ1日にまとめる → 現場リーダーが年1回
→ 4ページ・取材3本・撮影1日。記入例は書き方を示すための架空の内容です。
表にすると、取材が要るページと、既存の資料で足りるページが分かれます。
取材と撮影の本数が決まっていれば、2〜3社に同じ条件で見積もりを頼めます。金額の差を「提案の差」として比べられるようになります。
採用サイトの制作費用を比べるとき、つい総額の大小で判断しがちです。けれど同じ100万円でも、取材と撮影に多く使ったサイトと、ページ数に多く使ったサイトでは、候補者に届くものが違います。
採用サイトは、候補者体験の中では「求人票で興味を持った人が、応募の前に確かめに来る段」にあります。求人票で書ききれなかった仕事の中身や一緒に働く人を見せる場所です。
面接で聞かれる質問に先に答えておくほど、応募から面接までの迷いは減るのではないかと考えています。
良い面だけでなく、残業や掛け持ちのような厳しい面も応募前に見せておくことは、RJP(現実的職務予告)と呼ばれます。ページ構成表の左列に候補者の質問を置くのは、このRJPを予算の配分にそのまま落とすためです。
御社の採用サイトを開いた一人の候補者は、デザインの良し悪しより、「求人票に書いてあったことは本当か」を確かめに来ているのかもしれません。
わたしたちが現場で見てきた候補者も、社員インタビューの中の具体的な一日や、残業の実際の数字のような部分をよく読んでいました。
候補者が確かめたいことに答えるページから予算を割り当てると、同じ金額でも効き方が変わると考えています。
制作会社を選ぶときも同じです。ページ構成表を見せたときに「このページは既存の資料で足ります」と削る提案をしてくれる会社は、予算を候補者の質問に寄せて考えてくれる相手だと思います。
今日からできる3つ
- 面接で聞かれた質問を10個書き出す
面接で聞かれることは、候補者が応募前に知りたかったことと重なりやすいものです。ページ構成表の左列がそのまま埋まり、誰も読まないページを作りにくくなります。 - 撮影と取材の本数をそろえて見積もりを頼む
総額だけを並べても、差の理由は見えません。同じ本数で頼めば、金額の差を「何を提案してくれたか」の差として比べられます。 - 更新する人と頻度を、制作の前に決める
公開後に誰も触らないサイトは、情報が古いまま候補者に読まれます。保守契約に任せるか社内で更新するかを先に決めると、制作費と運用費をまとめて比べられます。
よくある質問
Q. 採用サイトの制作費用の相場はいくらですか?
Web幹事経由の発注金額データでは、平均104.4万円、中央値101.1万円です。最多は101〜150万円の36%ですが、50万円以下も23%あり、幅は広めです。
Q. 採用サイトの制作期間はどのくらいですか?
出典の記事では、デザインとコンテンツを作り込む50〜150万円の価格帯で1〜2か月、採用戦略の相談から入る150万円以上で2〜4か月が目安です。取材や撮影の日程調整にも時間がかかるので、公開したい月から逆算して早めに動くと安心です。
Q. 採用サイトは自社で作れますか?
採用サイト構築サービスを使えば、無料〜10万円以下、1週間〜1か月ほどで作ることもできます。ただし文章や写真は自社で用意するため、候補者の質問に答える中身をそろえる時間は見込んでおく必要があります。
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出典
Web幹事「採用サイト制作の費用と料金相場は?内訳や安く作る方法」2026年8月18日更新・同メディア経由の発注金額データ web-kanji.com



